最終更新日 2023年11月8日
開業の流れ
以下が税理士が開業するときの大まかな流れです。
①税理士試験合格 → ②実務経験 → ③税理士登録申請 → ④事務所・備品・資金集め → ⑤開業手続き
詳細については下記で解説していきますが、上記のように全体フローを知っておくと今後の計画が理解しやすいです。また、次項のリストを参考に開業に必要なものを確認しておきましょう。
開業までの全体スケジュール
税理士が開業するためのスケジュールをエクセル形式でダウンロードできます。チェックボックス付きですので、項目を埋めながら確認していくと良いでしょう。
【税理士開業スケジュールダウンロード】
【開業に必要な物リスト】と合わせて、スケジュール管理もしていきましょう。
全体スケジュールが53か月です!
税理士開業までの全体スケジュールのほとんどが試験勉強と実務経験ですので、残りは資金さえクリアしていればすぐに開業できます。
税理士試験勉強に2年(24か月) + 実務経験2年(24か月) = 48か月
ここまでで90%が完了していることになります。
実務経験を積むところまで終わっていれば、あと10%で開業できます!
税理士登録に必要な税理士会の要件
税理士登録に必要な税理士会の要件
【資格】※以下のいずれかに該当する者
・税理士試験の合格者
・税理士法の規定により、税理士試験の試験科目のすべてを免除された者
・弁護士(弁護士となる資格を有する者を含む)
・公認会計士(公認会計士となる資格を有する者を含む)
【経験】
・2年以上の実務経験
一般的には「税理士試験に合格」してから、税理士事務所などで「2年以上の実務経験」を積んで税理士登録するという流れです。
まずは税理士試験に合格すること
税理士試験に合格するには3000時間もの勉学が必要と言われており、日本国内の試験の中でも屈指の難易度を誇ります。
ここが税理士として開業するときの最大の難関と言っても過言ではないでしょう。
1日4時間毎日欠かさず勉強すれば、2年で3000時間弱になります。(1日4時間*30日*24か月=2880時間)
開業後は一つの課題に対して3000時間も集中的に悩まされることはありません。税理士試験が最大の難関です。
税理士試験の勉強時間や合格率などは下記の記事で解説していますので参考にしてください。
税理士登録のためには2年間の実務経験が必要!
税理士登録を日本税理士連合会で済ませない限りは開業できません。
税理士登録を行うには2年間の実務経験が必要です。
税理士資格取得後も長い期間の実務経験が必要とされているので大変に思えますが、税理士資格をお持ちの方であれば3000時間もの長い勉強時間をクリアしています。途方もない勉学よりも、2年の実務経験は終わりが見えているので幾分か楽に感じるでしょう。
実務経験は、税理士試験合格前の期間も加算可能で、同一の勤務先である必要もありません。
事務所Aで1年、事務所Bで1年、合算で2年の実務経験となるので、経験の為にも複数の事務所を経験するのも良いです。
また、実務経験として加算できる業務は規定されているため、業務がどこまで「税理士登録に必要な」実務として認められるのかを把握しておく必要があります。
税理士としての実務経験に含まれるものに注意
税理士登録に必要となる2年以上の実務経験には、「租税に関する事務又は会計に関する事務」として、細かな規定が設けられています(※)。
具体的には税務官公署における事務や、その他の官公署や会計事務所、税理士事務所、一般企業の経理として税務書類の作成を行ったなどの経験は、実務経験に該当するでしょう。
実際に実務経験に該当するかどうかは、登録申請時に面接が行われ、個別に判断されます。会計事務所のアルバイトなどであっても、上記内容の業務経験があれば実務経験に含まれる可能性があります。
国税庁 法令解釈通達 第2条《税理士業務》関係
次の各号に掲げるような事務は、簿記の原則に従って会計帳簿等を記録し、その会計記録に基づいて決算を行い、財務諸表等を作成する過程において簿記会計に関する知識を必要とするものであり、令第1条の3に規定する「特別の判断を要しない機械的事務」には含まれないことに留意する。
(1) 簿記上の取引について、簿記の原則に従い取引仕訳を行う事務
(2) 仕訳帳等から各勘定への転記事務
(3) 元帳を整理し、日計表又は月計表を作成して、その記録の正否を判断する事務
(4) 決算手続に関する事務
(5) 財務諸表の作成に関する事務
(6) 帳簿組織を立案し、又は原始記録と帳簿記入の事項とを照合点検する事務
https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kihon/zeirishi/02.htm
非常にわかりづらい表現になっていますが、結論:上記の(1)~(6)のような業務を行えば実務経験に含まれます。
税理士としての実務経験に含まれないものに注意
実務経験に含まれない業務にも注意が必要です。
令第1条の3に規定する「特別の判断を要しない機械的事務」とは、会計に関する知識がなくてもできる特別な判断を要しない単純事務を指し、電卓などの計算機を使用する単純作業が該当します。
税理士としての実務経験に含まれないものを中心に働いていると、実務経験の年数が加算されないため注意が必要です。
積極的に「税理士としての実務経験に含まれるもの」を実務として経験していきましょう。
実務経験を証明するために、在職証明書を取得
実務経験は書類を提出することで証明します。一般的な証明書類が在職証明書です。
日本税理士会連合会の公式サイトにあるフォーマット(※)をダウンロードして使用するとよいでしょう。
在職証明書テンプレート(下記をクリックでダウンロード)
※税理士連合会・登録必要書類(https://www.nichizeiren.or.jp/prospects/entry/doc/)
記載内容は在職期間・勤務内容などの税理士登録する本人の情報に加えて、勤務先の業種や資本金なども必要。さらに勤務先の代表者または所属長の捺印が必要です。
先述のとおり、2年間の実務経験は一箇所でなくても構いません。
※ただし、合算する場合はすべての勤め先の在職証明が必要になります。
一般企業での実務経験の場合は在籍証明書と併せて職務概要書や企業組織図などの提出が必要になります。
実務経験期間に並行してマーケティングや経営を学ぶ
実務経験を積むための就業中に、開業場所の選定やウェブサイト制作を進めておくと効率が良いです。
実務経験期間が2年もあるので、就業中の会社の方針や規則、マーケティング方法や経営を隅々まで体験しましょう。
目標の開業税理士は税理士でもあり経営者でもありますので、営業・マーケティング、経営についての知識も必要になってきます。
実務経験を積みながら、就業中の会社のSNS・WEBサイト・広告などを参考に、自分ならどのように事務所を経営していくかを考えてみましょう。
ある程度まで理解できたと感じたら、実際にWEBサイトや広告を作り始めてみましょう。
時間はあるといったものの、すべて自分で作ると大変ですので、最初は外注することをお勧めします。
税理士登録申請をしないと開業できません
税理士登録を済ませれば開業まであと少しです。
2年間の実務経験を積んだら、税理士登録ができるようになります。開業するには「税理士会」の要件(試験合格・実務経験)を満たしたうえで、税理士登録しなくてはなりません。必要となる書類は申請者によって異なるため、注意しましょう。
税理士登録を行わない状態では税理士の独占業務と開業ができないようになっています。
税理士が開業するためには税理士登録が必須なのです。
逆を言えば、所属税理士で税理士の独占業務(税務書類の作成・税務代理・税務相談)を行わない、開業しない、といった状況であれば税理士登録は必要ないとも言えます。
●全申請者が提出する書類
・税理士登録申請書
・登録免許税領収証書(6万円)
・登録手数料(5万円)
・本人顔写真
・本籍の記載のある世帯全員の住民票の写し(マイナンバーの記載がないもの)
・身分(身元)証明書(本籍地の市区町村が発行したもの)
・資格を証する書類
・履歴書
・誓約書
・直近2年分の確定申告書のコピーもしくは住民税の課税証明書
・はがき(日税連指定のもの)
●税理士試験合格者及び試験免除者が提出する書類
税理士試験合格者や免除者は、実務経験の証明書類などを提出します。提出書類は人によって異なるので、事前に確認して準備しましょう。
1.必須書類
・在職証明書
・在職証明書に係る印鑑登録証明書
・源泉徴収票または確定申告書のコピー
2.該当者のみ提出が必要な書類
・税理士事務所と会計法人の関係について
・職務概要説明書
・勤務時間の積上げ計算書
・大学院通学状況説明書
上記の書類のほか、「税理士(法人)事務所の設置に関する書類」として、建物の登記事項証明書や賃貸借契約書、間取り図などが必要な場合もあります。自身の条件に合わせて必要書類を準備し、日本税理士会連合会へ登録申請を行います。
なお、税理士の登録区分には「社員税理士」「所属税理士」「開業税理士」があります。
すでに税理士会に登録している場合、登録区分を独立開業が可能な「開業税理士」に変更しなくてはいけません。
個人事業主が開業する際には「許認可」と呼ばれるものが必要になりますが、税理士の場合は日本税理士連合会への「税理士登録」がそれにあたります。
詳しくは日本税理士連合会HPをご確認ください。
事務所・設備・資金を準備する
開業するための資金を集めましょう。
開業するためにはある程度まとまった資金が必要になります。
登録時には登録免許税や登録手数料、税理士会への入会金やその他必要となる費用としておよそ20万円程度必要になります。
さらに開業のための事務所、備品購入、人件費、当面の運転資金も含めると、200万円ほどは必要になるでしょう。
実務経験を積むための就業中に貰ったお給料を貯蓄していくと効率が良いでしょう。
もちろん、すべて自己資金を用意できていれば理想的ですが、2年間で200万円を貯めるとなると厳しい状況も想定できます。資金調達が必要な場合も考え、あらかじめ借入先の検討もしておくことをおすすめします。
運転資金は立地やスタッフの人数によって大きく左右されるため、「半年分の経営にかかる費用」を算出して準備すると良いでしょう。
また、融資が必要な場合には事業計画書の提出が必要になってきますので、以下を参考に作成を勧めましょう。
税理士が開業する時に必要な資金については、以下の記事で詳細に解説していますので参考にしてください。
事務所を準備しましょう。
開業エリアは非常に重要です。マーケットと競合について事前に検討し、自分が展開する事業戦略に合っているか、競合しそうな事務所がどのくらいあるかなどを細かく分析しておく必要があります。
そのうえで、自宅で開業するのか、事務所を借りるのかという点も併せて考えましょう。もちろん、開業後しばらくは自宅やレンタルオフィスを事務所としてコストを抑え、ある程度軌道に乗ったら事務所を借りるという方法もあります。いずれにしても開業エリアの検討は事前にしておく必要があります。
賃貸に予算をかけたくない、自宅に業務スペースを用意できる、などの場合には、初期費用を抑えられる自宅開業という手段もあります。
自宅開業のメリット・デメリットについては下記の記事を参考にしてください。
設備を整えましょう。
事務所を準備したら、設備も検討しなくてはなりません。業務用の机や椅子、パソコンやプリンター、ネット回線等のIT関連機器、税務・会計システムは必須でしょう。
さらに名刺や封筒の作成、Webサイト制作、広告やプレスリリースにもコストがかかります。
事前に必要なものを洗い出し、試算しておきましょう。
開業の手続き
すべての準備が整いました。いよいよ開業の手続きです。
※税理士事務所で勤務していたなど、すでに登録済みの方が独立する場合は、税理士情報を変更する変更登録申請が必要になります。
開業の手続きは以下です。
【税務署での手続き】
①個人事業の開廃業等届出書
開業後1カ月以内に納税地の税務署に申請書を提出。
②青色申告承認申請書(白色申告の場合は不要)
家族など、生計を共にしている配偶者や親族を従業員として雇用する場合、「青色事業専従者給与に関する届出書」を提出し、給与を必要経費とする手続きが必要。
③給与支払事務所等の開設届出書
従業員を雇用する際に必要。
④源泉所得税関係届出書
【県税事務所での手続き】
個人事業開業届出書の提出
【市町村役場での手続き】
個人事業開業届出書の提出
【必要に応じて行う手続き】
① 年金事務所
健康保険・厚生年金保険関係手続き
② ハローワーク
雇用保険関係手続き(従業員を雇用する場合)
③ 労働基準監督署
労災保険関係手続き(従業員を雇用する場合)
税理士事務所の開業には多くの手続きが必要で、なかには期限が限定されている場合もあります。抜けや漏れがないよう事前に確認しましょう。
参考:日本税理士連合会発行の「税理士 登録・開業の手引き」
開業するための準備物一覧
開業するためには入念な準備が必要です。準備を怠ると重要な申請に抜け漏れがあったり、開業後にスムーズに業務が遂行できなくなってしまいます。
税理士が開業する時に必要な物リスト
「税理士が開業する時に必要な物リスト」をPDF版とエクセル版で作成しましたので、参考にしながら自由に使ってください。備考欄には各種申請書のダウンロードリンクや参考サイトリンクを挿入していますので、ダウンロード後に閲覧してみてください。
「税理士が開業する時に必要な物リスト」の使い方は
・各項目に期限を決めておきましょう。
・達成した項目にはチェックを入れていきましょう。
・別途必要になったものについては、下部のスペースに自由に追加しましょう。
・期限までに項目を達成していくことで、抜けもれなく開業を迎えられます。
税理士が開業した時の成功基準とは?
開業した税理士の「成功」とはいったいなんでしょう?
成功した開業税理士は安定した年収を手にしています。その年収は数千万、事務所の拡大などで大きく成長した場合は億単位という年収を得ている開業税理士もいます。
開業税理士の成功基準は、ずばり「自身の目標を達成できたかどうか」でしょう。
一般的に開業税理士の目標とされる項目
・年収を目標(1億円)
・安定受注を目標(前年比でマイナスにならない)
・事務所の発展を目標(従業員30名以上)
・事務所の継続を目標(10年間の継続)
開業時に掲げた目標である、上記のようなものを達成できたかどうかを成功基準にするとよいでしょう。よって、開業税理士の成功基準は事務所によって異なります。
開業税理士で年収1億円
年収目標1億円と聞くと、日本国内でも非常な高所得です。一般的なサラリーマンでは絶対に無理と言える領域です。その一般のサラリーマンには絶対に無理と言える「年収1億円」を目標建てられるほどに、開業税理士は収入上限が高いと言えるでしょう。開業税理士の年収は、300万円~1億円以上 平均 約3000万円と言われています。
残念ながら開業した税理士のすべてが成功しているわけではありません。せっかく開業したにもかかわらず、勤めていたころよりも収入が下がってしまったり、集客が上手くいかずに悩んでいたりと、想定外の事態に悩む人も多いです。
安定受注を目標(前年比でマイナスにならない)
開業税理士は一時的に収入が上下することがあります。顧問契約などの長期契約で安定するまでは非常に大きく収入が上下することでしょう。そんな中で前年比でマイナスにならないということは、安定した税理士業務を受注できている証拠です。
事務所の発展を目標(従業員30名以上)
従業員を雇うことは責任とコストが大幅に増大するため、開業後も個人で仕事を回す税理士も多くいます。しかしながら、従業員が増えるということは事業規模が大きくなっている証拠です。事業規模が大きくなるにつれて、収入も大幅に増大していきます。
従業員30名であれば年間の売上は2億円~4億円が目安となるでしょう。
以下は事務所所属人数と年間売り上げの関係についてです。
5人〜9人 | 5,108万円 |
10人〜19人 | 1億1,988万円 |
20人〜29人 | 2億1,016万円 |
30人〜49人 | 4億2,687万円 |
事務所の継続を目標(10年間の継続)
事業として10年間もの間継続できたのであれば、それは十分成功したと言えるでしょう。個人事業主として開業して、廃業率は1年後27%、3年後62%、10年後88%(中小企業白書調べ)と言われています。士業全体では10年後には40%しか事務所を継続できていないと言われています。
開業税理士の年収の幅や廃業のリスクが、税理士が食えないと言われる理由でもあります。税理士が開業して失敗しないためにも、「成功」と「失敗」の差が発生する重要なポイントを意識しましょう。
下記で開業前の準備~開業後のフローを解説していますので、それぞれの項目に抜け漏れの無いようにしましょう。
開業税理士の成功への道しるべ
独立開業は、税理士のキャリアとしてとても大きなステップです。それを目標に頑張ってきたという方も多いでしょう。しかし、税理士の開業にはさまざまな手続きや壁があり、簡単に成功できるものではありません。
だからこそ、事前に考えられる問題点を予想し、対応策を用意しておくことをおすすめします。
【開業税理士として成功するための施策】
①得意分野を明確にしよう
税理士の業務範囲は広いため、得意分野を明確にすることが重要になります。相続税や贈与税の知識が豊富、経営管理や指導が得意としている、事業承継やM&Aを専門的に扱っているなど、専門的な知識をアピールして、他事務所との差別化を図りましょう。
②付加価値のあるサービスを提供する
競合相手に負けないため、つい報酬金額を下げてしまいがちですが、それではなかなか成功することはできません。報酬の設定を適正な価格にしたうえで、顧客に大きなメリットのある付加価値を提供できるようなサービスを考えましょう。
③営業力の強化
開業した以上、営業力は必須です。しっかりとマーケティングを行い、人脈やWebサイト、SNS、自社ツールなどを駆使して営業力を強化していきましょう。専門のコンサルティング会社に協力してもらうのも大変効果的です。
④専門的なネットワークの構築
異業種交流や士業専門の交流会への参加などでネットワーキングを行いましょう。紹介など、新規案件の獲得はもちろん、さまざまな情報収集にも役立ちます。特に税理士という仕事柄、業界の動きや税制度など専門的な知識を常に更新し、最新情報を得られるようにしておくべきです。
⑤ITツールやサービスへの対応
変化の激しい現代では、常に新たなツールやサービスが出てきます。事務所の業務効率化はもちろんのこと、顧客への提案もできるように最新のツールやサービス、テクノロジーの知識を持ち、活用できるようにしておきましょう。必要に応じて提案できれば、顧客からの信頼も高まります。
⑥目標設定について
開業時には短期的な目標にとらわれがちですが、事務所を開業した経営者としては、中期的な目標を掲げる必要があります。事務所の継続的な成長のためにも、顧問契約更新の施策などを検討し、目標設定を行いましょう。
⑦健康管理
税理士はストレスが多い仕事です。税理士事務所や企業に属していた時と異なり、独立開業した税理士こそ、自身の健康管理に気を配らなくてはなりません。ワークライフバランスを意識して、必要な休息を取ることを心掛け、適度にストレス発散できる生活を送るように気を付けましょう。
まとめ
開業税理士への道は簡単ではありません。税理士資格を取得し、実務経験を重ね、多くの課題をクリアして開業にこぎつけても、必ずしも成功するとは限らないのです。さらに開業した以上は「税理士であると同時に経営者である」という意識を強く持たなくてはなりません。これまでする必要のなかった営業や事務所の運営、人材育成など幅広く注力していくことになります。
そうした専門外の業務もこなしつつ、常にスキルを磨き、経験を重ね、貢献を続けることで顧客に求められるような税理士を目指していきましょう。開業税理士として成功するためのヒントが、今回の記事にあるはずです。
税理士の開業でよくある質問
税理士が開業する時に必要な物は?
まずは税理士試験に合格し、実務経験を2年間積むことが必要です。その後は税理士登録、開業届などの書類申請を経て開業に至ります。その他にも事務所や備品、業務に必要なパソコンやソフトウェア、マーケティングに必要なウェブサイトなど、多岐にわたり諸々で200万円ほどの開業資金が必要です。詳しくは「税理士が開業する時に必要な物リスト」をご確認ください。
税理士が開業した時の年収は?
開業税理士の年収は、300万円~1億円以上 平均 約3000万円と言われています。日本の一般的なサラリーマンの年収が400万円といわれていますので、開業税理士は非常に高い年収を期待できます。半面、収入が減少してしまったり廃業の危険というリスクもあります。
税理士は開業して後悔する?
開業によって後悔することもあります。適切にクライアントの期待に答えられずに信用を失ってしまったり、思ったように利益がだせず廃業してしまったり、最悪の場合には税理士業務から離れてしまいたくなるようなこともあるでしょう。後悔しない為にも、準備を怠らずに事務所経営のノウハウとマーケティングについての理解を深めることが良いでしょう。
無料レポートプレゼント
『税理士業界白書』
税理士業界の今がデータでわかる!
税理士の登録数の推移や市場規模、一人あたりの売上など、業界の現状を数値で把握できます。税理士として独立・開業する際の情報収集にお役立てください。